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藤沢宿にまつわる浮世絵

1 東海道名所之内 ふちさハ 遊行寺

 十四代将軍家茂の上洛にちなむ東海道シリーズで「上洛東海道」と言われているものの一つです。鳥瞰的な構図で遊行寺坂上から大鋸橋(現遊行寺橋)まで続く行列の長さが強調されている絵です。手前の鳥居は江の島一ノ鳥居です。遊行寺の山門は現在と異なり仁王門となっています。

 





2 東海道五拾三次之内 藤沢(保永堂版)

広重には東海道の風景を描いたシリーズがいくつもあり、このシリーズは一般に板元の名から保永堂版東海道と呼ばれています。構図の良さや着眼点が受けて広重最高傑作シリーズと呼ばれています。図は江の島一ノ鳥居を遊行寺を背景に描いたもので大鋸橋(現遊行寺橋)付近が大山詣や江の島詣の参詣者で賑わったことを示しています。

 

3 藤沢宿

女性の艶姿を前景に大きく描いた「美人東海道」シリーズの一つで、背景には江の島一ノ鳥居付近の様子が描かれ、旅姿の女性像の右側には、宮戸連(俳句の結社)其生の「此しゆく(宿)に ゆかりの色や杜若(かきつばた)」という句が添えられています。





 

4 東海道五拾三次之内 藤沢図

「五拾三次景色入女画」シリーズの一つで、バックの風景画は広重の保永堂版東海道に非常によく似ています。保永堂版に描かれた時間を少し進めたような感じです。後ろの小山は遊行寺で、大鋸橋(現遊行寺橋)付近を表しています。
 

 



 
5 東海道 藤沢

十四代将軍家茂の上洛を意識して出版された「上洛東海道」と同じく、宿場の風景に行列を描き込んだシリーズです。朝霧のなか、大鋸橋(現遊行寺橋)を行列が通り過ぎていくところをシルエットで描いたもので、左手前の鳥居は江の島一ノ鳥居。上方の屋根は遊行寺のものです。
 



 
6 東海道一ト眼千両 藤沢 弁天小僧菊之助

人気歌舞伎役者をゆかりの宿場を背景に描いたシリーズ。「一眼(目)千両(ひとめせんりょう)」とは、一目見ただけで千両という大金を払う価値があるというたとえです。白波五人男の一人、女装した弁天小僧菊之助に扮する四代市村家橘(いちむらかきつ。のちの五代尾上菊五郎)が「知らざあ言って聞かせやしょう」と見栄を切るところです。




7 東海道名所 藤沢 遊行寺
遊行寺山門の雪景色で、現在よりも急な参道の突き当たりには重厚な仁王門が描かれ狂歌が添えられています。この門は江戸時代に遊行寺が発行している境内絵図にも同様に描かれています。




8 東海道五十三次之内 藤沢(行書東海道)
このシリーズは表題の書体から俗に行書東海道と呼ばれます。画面右に江の島一ノ鳥居、左に大鋸橋(現遊行寺橋)を描いています。橋の上には御神酒枠(おみきわく・大山から水や酒を持ち帰るためのもの)を担いでいる大山詣の帰りの一行が描かれています。


9 東海名所 改正道中記 藤沢 江のしまみちの鳥居
三代広重描くこのシリーズは、明治前期の東海道各宿駅の風景が華やかな色彩で描かれています。大鋸橋(現遊行寺橋)には馬に乗った外国人が描かれ、明治時代を象徴しています。横浜居留地から十里四方以内は外国人の通行が認められていました。






10 書画五拾三駅 相模藤沢 山帰定憩
このシリーズは上部に文人墨客の文章と絵、下部には各宿駅ゆかりの故事、伝承や風景が描かれています。表題の「山帰」の山とは大山(雨降山)のことで、女性のうしろの縁台には、大山詣をあらわす御神酒枠(おみきわく。大山から水や酒を持ち帰る容器)が置かれています。また、右端の「電信柱」が、明治の街道を象徴しています。




11 東海道 五十三次 藤沢(隷書東海道)
このシリーズは表題の書体から俗に隷書東海道と呼ばれ、保永堂版、行書版と共に三大傑作シリーズの一つです。藤沢宿の夜の風景で、右側にある鳥居が江の島一ノ鳥居(江の島道入口)、左手にあるのが大鋸橋(現遊行寺橋)です。宿場に着いた人々と客引きをする宿の人々の様子が描かれ、にぎわいが感じられます。


12 藤沢 五十三次 神谷伊右衛門お岩霊
藤沢宿の立場「四ッ谷」に歌舞伎の外題『東海道四谷怪談』をかけて役者による見立にした作品です。神谷伊右衛門役に二代中村翫雀(がんじゃく)、お岩(霊)役に嵐璃珪(りかく)という二人の大坂の歌舞伎役者が描かれています。上部に描かれた絵は大鋸橋(現遊行寺橋)と江の島一ノ鳥居の組み合わせという藤沢宿の風景です。





13 東海道 藤沢(上洛東海道)
文久3年(1863)の十四代将軍家茂の上洛を意識して出版された東海道シリーズで「上洛東海道」と言われているものです。この画は馬方が飾りを付けた馬の足の具合を見ているところでしょう。行列はすでに宿場を抜けようとしていて、馬がそちらを見据えている様子が印象的です。背後にある緑の三角は、大山です。





14 東海道五十三図会 藤沢(美人東海道)
このシリーズは前面に美人姿を大きく描いているので一般に美人東海道と呼ばれています。右端に「相州 江の嶋詣」とあるのでこの女性が江の島帰りであることがわかります。女性の脇の駕籠の上に乗っている品物は、江の島名物「アワビの粕漬け」です。背景(上段)は藤沢宿の景観で、後ろに見える山は大山です。





15 東海道五拾三次 藤沢(狂歌入東海道)
このシリーズは図柄の中に狂歌が1首ずつ折り込まれているために俗に「狂歌入東海道」と呼ばれています。保永堂版と反対に遊行寺の側から大鋸橋(現遊行寺橋)と江の島一ノ鳥居を描いたもので、背景にある山は大山です。橋の上の人物が担いでいるのは御神酒枠で大山詣を象徴しています。橋のたもとの高札場など、宿場の様子も窺えます。


16 東海道中栗毛彌次馬 藤沢
このシリーズは大ヒットした十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の『東海道中膝栗毛』を摸して作られています。芳幾が弥次さんと北さんの二人が各宿でくりひろげる道中模様をユーモラスに描き、魯文が各宿のテーマとなる文章、狂歌一句と二人の会話をおもしろおかしく記しています。(二人が狐拳(きつねけん)に興じているところです。)


17 武英名馬競 小栗小次郎助重
このシリーズは「武者絵」シリーズと呼ばれ、国芳が武英名馬競(武将とゆかりの名馬の組み合わせ)を描いたものです。この絵は、藤沢ゆかりの小栗小次郎助重と、小栗判官物語に登場する鬼鹿毛が描かれています。






18 東海道五十三対 藤沢
このシリーズは、初代広重、三代豊国、国芳の3人の当時代表的人気浮世絵師が分担して描いたものです。この絵は国芳の手による小栗判官照手姫で、いったん地獄へ堕ちた小栗が熊野で本復した様子を描いています。岩を持ち上げているのが小栗で、しゃがんで驚いた様子をしている女性が照手姫。小栗の後方の滝は那智の滝です。




19 東海道五十三次内 藤沢 ひらつかへ二り余
このシリーズは芳員が各宿場にまつわる伝説や逸話を面白おかしく紹介しています。藤沢の場面では、侍と馬が囲碁を打っているもので、藤沢ゆかりの『小栗判官照天姫伝説』に登場する「鬼鹿毛乗馬の段」を暗示しており、侍が小栗判官、馬が鬼鹿毛、横で見ている女性が照天姫です。鬼鹿毛が轡(くつわ)の印の浴衣を着ているのもご愛敬です。

20 双筆五十三次 藤沢
このシリーズは、広重と豊国との双筆(合作、描き分け)で描かれています。人物は『小栗判官伝説』の主人公の一人の照天姫で、地獄からよみがえって土車で熊野まで送られた夫の小栗を、車の綱を引いて運んだという当時有名な話を絵の題材にしています。特に解説をしないでも、街道で車を引く女性というだけで照天姫だと分かったものでしょう。




21 東海道五十三次之内 藤沢 小栗判官(役者見立東海道)
このシリーズは「役者見立東海道」と呼ばれ、各宿ゆかりの歌舞伎役者を大きく描き、背景にその地方の風景を添えた絵で、こうした趣向を見立(みたて)といいます。この画は藤沢宿ゆかりの物語「小栗判官照天姫伝説」を描いており、扮する役者は坂東竹三郎(のち、五代坂東彦三郎)、背景は初代広重の保永堂版東海道の構図を使っています。




22 雪月花 相模 横山の花 照手姫 小栗判官
このシリーズは「雪月花」シリーズと呼ばれ、周延が各地(国)の歴史や伝説上の人物を花に見立て描いています。この絵は、相模の国「横山の花」照手姫を花に見立てて描いたものです。小栗判官物語では、照手姫は武蔵・相模郡代である横山氏のひとり娘と言うことになっています。

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2011/09/28 22:58 投稿者:
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