葉山災害ボランティアネットワーク (HSVN)

葉山が被災地になった時「災害ボランティアセンター」の運営を担うべく、ボランティア・コーディネーターの育成・訓練などを通じて、地域の<受援力>を高めていきます。大きな災害に見舞われた被災地に対する継続的な支援活動をおこなっていきます。

最新のお知らせ

千葉県鋸南町における緊急支援活動のレポート

台風15号の被災に対し、千葉県鋸南町において緊急支援活動を行いました。参加者によるレポートを掲載いたしますのでご一読ください。

 

千葉県鋸南町における緊急支援活動報告

(注)レポートは参加者それぞれが、当日現地で受けた印象と感想を感じたまま主観的に述べたものであることをお断りしておきます。

 

日時:2019年9月14日(土)

行先:千葉県鋸南町災害ボランティアセンター(町役場内に設置)

活動内容:ボランティアセンター運営支援

<事前情報>

9月12日の時点で、千葉県内数か所で災害ボランティアセンターが立上った事を確認。13日朝からから南房総市、館山市、鴨川市の社協に問い合わせるも、既に捌ききれない申込があるとか、現状ブルーシートを貼れる人しか受け付けてない等の理由で断られる。その時点で立上げを発表していない鋸南町社協に電話すると、是非来てくれとの返事あり。午後から会員に向けて告知を行い、夕方までに5名の参加を得る。

<当日の行動>

5:00葉山町出発(カングー、2トントラック)

6:20久里浜港から東京湾フェリーで7:00金谷港着

7:30鋸南町役場に到着、直ちに運営スタッフとしてボランティア受付の準備開始

8:00ボランティア受付開始(この時点で20名ほどが並んでいた)

ボランティア受付、駐車場の整理、到着車輛の案内に分かれて作業

12:00ボラ受付締切 (この時点で250名を超える申し込み)

交代で昼食をとりながらボランティアの帰着報告受付を行う。

15:00現場離脱

16:20金谷港発のフェリーで久里浜へ

17:30葉山着解散

 

【レポート1】

①全般的な被災状況について

  • 殆どの家の屋根や外壁に少なからず台風の爪痕が見られた。
  • 古い家が多い家並みで、余計被害箇所が目立った。新築家屋には目立つ被害は少ないと感じた。

⓶被災者の雰囲気

  • 3.11とは異なり、死傷事例が極めて少なかったということからか、悲壮感は感じられなかった。日常生活が営めないという「困った」感は強く感じられた。

⓷支援物資の授受

  • 訪問した日が被災直後でなかった(被災5日目)ので、企業からの大口の支援物資の到着があり、物資量は潤沢のように見受けられた。
  • 物資の争奪の雰囲気.や焦りは全く見られなかった。
  • 独りで車を運転して来て、物資の受け取りの間、車が放置されて交通渋滞を招くケースが各所で見られた。車両来訪者が多いことを予想した対策重視を強く感じた。

⓸ボランティアの受け入れ体制

  • 行政当局や町社協からの明確な要請な指示は殆ど聞こえなかった。我々の訪問日がボランティア受け入れ初日ということで、現地の受け入れ準備不足もあったかもしれない。
  • 到着したボランティア同士が話し合って段取りを決めるといった状況で、現地の「受援力」は相当弱いと感じた。
  • 現地に、ボランティアコーディネーターが居らず、地域情報入手が殆ど出来なかった。
  • 訪問前に、現地の地域情報をボランティア側で用意しておく必要も感じた。
  • 現地側からの文房具供給がない中で、HSVNが持参した文房具一式が極めて有効に使われた。
  • ボランティアは評価を期待して支援を行う者ではないが、せめて帰着受付の窓口で、冷たい飲料を提供するなどの慰労をしてあげたかった。(物資供給所には多量の飲料がおかれてあった)。
  • 結局、気配り要員が現地には居なかった(職員にそこまでの余裕がなかったか?)
  • ボランティアカードの交付がなく、誰がボランティアなのかはっきりとせず、ボランティア同士の交流もあまりなかった。

⓹ニーズ受付

  • 広域停電で連絡ができず、ニーズ把握に支障があったように感じた。「◯◯したいが、どうすれば良いのか」と尋ねる方が多く居た。
  • ニーズ受付個所が役場2階に設置されていたが、歩行困難者には辛かったろう。
  • 行政防災無線が機能しているで、頻繁にニーズ要請を募ったり支援案内などを放送し、住民との情報共有を計った方が良いのではと感じた。

⑥その他

  • 今回の被災地訪問は、インフラや家屋の損壊で、日常生活が困難になるという段階への支援だった。死傷者多数という現場ではなかったので、気持ちが滅入ることもなかった。
  • 一方、インフラが頼りにならなくなった時のサバイバルについて多いに考えさせられる機会だった。
  • 最低一週間ほどの自活できる物資と、耐える精神力の必要を感じた。
  • 近隣の被災地なので、できるだけ多くの方々が支援体験ができれば良いと思う。

 

【レポート2】

<町内の状況>

  • 金谷港は停電中でフェリー船体から電源をとって稼働している。
  • 往復とも減便運航なので要確認。
  • 港のレストランは鉄製の屋根が飴のようにぐにゃりとめくれあがっている。もちろん休業。
  • チケット売り場がある建物はドアガラスがなくなっている。
  • 屋内はチケット売り場だけがかろうじて稼働している状態。
  • 港出口の国道の信号は発電機で動いている。(帰る時には消えていた)
  • 国道沿いの家並みは無傷である家はほとんど無いほど何らかの損傷を受けている。
  • 屋根が吹き飛ばされている家も結構ある。一部損壊の家は無数。
  • 多くの商店も閉鎖。役場近くの7-11は開いていた。
  • 役場ロビーの天井もはがれ落ちている。
  • ビニールシートを張り終えた家もかなりあるが、土嚢袋で押さえているだけが多い。

<ボラセンの状況>

  • 14日朝の状況は、役場、社協も13日にやっと停電が解消し、電話も復旧し、一応ボラセン立上げの告知を行ったばかりで、実質的にはボランティアの受け入れ初日だった。
  • ボランティア受付は役場玄関前に設置(チェックイン→登録という2段階)
  • その後、受付横のスペースで待機(ボランティア活動の注意事項のオリエン)
  • 2階のマッチング班に順次呼び込み、読み上げ→手上げ方式でマッチング
  • 1階に降りて資機材受け取って出発。しかし朝の時点で資機材はほぼ皆無に近かった。町の防災倉庫に資機材は多少あると思うのだが、そことの連携はどうなっているのか解らなかった。
  • 役場内にボラセンがあるのだが、そこに災害対策本部があるようには見受けられなかった。他の場所に設置されていたのだろうか?14日朝の時点で自衛隊などの応援部隊らしき集団は居なかった。どこかの現場には居たのだろうか?ここらの全体像は不明。
  • ボラセンの状況を聞くと、ニーズの把握が全くと言っていいほどできていない模様。
  • 来所した若者二人が近所のお年寄りにボラセンの情報が届いていないし、届いていても来所できない人も多いと訴えていたので、その若者を、社協局長を探して引き合わせ直接話をしてもらった。その後、ニーズ調査の用紙を大量に持って地域に帰っていった。町内防災無線は、役場近辺は生きているが、まだ停電している地域には届いていないらしい。
  • 駐車場は役場駐車場(役場とボラセンの共用で50台くらい駐車可能だが、通信事業者、報道の中継車両が結構な幅をとっている)と役場の裏に農協の駐車場、100mくらい離れたところに小学校校庭。合計の駐車可能台数は不明。
  • マッチング班は社協職員が中心となっている模様。
  • ニーズ受付班は役場職員らしき人と、警察官か消防の人らしき人の2名で対応。
  • 役場内のトイレ、自販機などは使用可能。
  • 裏口に電源が5線くらい引かれ、充電が可能(充電器持参に限る)
  • 役場左手の(恐らく屋根付きガレージ)が物資の集積場となっている。ひっきりなしに住民が自家用車でブルーシート、土嚢袋、食料を受取りに来る。クルマで来たボラも最初は役場に入って来ようとするのでその交通整理にかなり負荷がかかる。
  • 物資は午前の時点でブルーシート、水、食料などは充足、早い時点で受付を断る状態
  • ブルーシートは企業(ホームセンター業者?)から4トントラックで3台届く。食料は山崎パンの4トントラックが1台到着。物資の仕分け整理に見たところ20人くらいがかかりきり。そことボラセン側との連携がないので、他班には何も分配されず。(要求すると良かったのか?)
  • ボラ受付にニッカボッカ姿の日焼けした土木関係の職人集団が5,6名で現れ、役場に頼まれてきたというが、話をした職員が見つからず、ボラセンにも話が引き継がれていいなかったので、折角重機や道具を持って来たのに、合致するニーズがないという事で他所に回ってもらう事になった。大変もったいないミスマッチだった。混乱する中で、如何に確実に情報を流通させるのか?難しいのだろうが重要だと思った。
  • マッチングが済んでボラもいるのに、派遣先と連絡が取れないので出発できないで、長時間待機中の組がいたのももったいない。最後の組が出発したのは13時を回っていた。朝から4時間くらい待機が続いたことになる。
  • 細かい点だが、ニーズ調査に行くボランティアに対する指示様式(ニーズ受付票)と、持ち帰るニーズの受付票が同一様式だったので、判別がつかないケースもあった。
  • マッチング班が発行し帰着受付班で活動報告を受け付けるためのマッチングの記録表?(送り出し実績)の記載が活動報告書(ニーズ受付票の裏面)の記載事項と相違していたり、同じ番号が複数重複していたりといった、初日らしいミスもあった。
  • 15日には600名ほどのボラが集まったようだが、うまく捌けたか、資機材は用意できたのか、とても気になります。

 

【レポート3】

  • 当日の現地の状況、停電状況や瓦礫の置き場など大まかで良いから現地情報が分かれば良かった?ボランティアの方にも地元の方にも聞かれる。
  • ボラ帰着の用紙に、大まかで良いからボラ内容とか帰着予定時間などの記載があった方が良い?
  • 朝に出て昼を過ぎても戻らないボラさんに連絡をとるが、すぐ近くで物資の受け渡しを行なってた。地元中学生は、お昼にも戻らず14時に戻る。昼食はどうしたのか尋ねると、近所の友人宅でとったと。殆どのボラが昼で戻る中心配になる。支援内容、帰着予定などの把握は必要ないか?
  • 住民の方もボラの方もとりあえず聞ける、総合案内があると良いのでは。
  • 今回の支援報告は、社協職員、役場職員にも行ってはどうかなと思います。地震、洪水、台風と被災状況はそれぞれであり、初動対応も違います。私たちボランティアが現地に行くことももちろんですが、いつも思うことですが社協職員、役場職員に行ってもらいたいです。

 

【レポート4】

全体として、鋸南町では慣れてなく、災害VCの仕組みは未確立で、町社協メンバーが他地域の支援で右往左往して準備不足状態で災害VCを運営していると思います。

  • 行政との情報の確認と災害VCでの対応とスタッフへの伝達が必要。今回例では、災害ゴミ、がれき処理の対応を行政との調整と情報から明確にし災ボラに適切に伝える必要あり
  • ニーズ受付を確実にすることは重要。今回はニーズ受付が弱く、ボランティアにニーズ現地受入れをすることになってしまっているが無理があり避けるべきと感じる。
  • 災ボラへの注意事項など説明は状況、活動に合わせて適切に行う必要。今回、他の災ボラ活動とニーズ現地調査のボラ依頼を一緒に説明していたが注意点が違いすぎると感じた
  • 活動前に必要な資機材を確保することが必要、通常時からどのような確保があるかおさえるべき。資機材の見積もりと確保が弱く、例えば、RSYへの資機材依頼もしていないようである西伊豆災害VCでは資機材はいくらあっても足りないとの報告があったが
  • マッチングで災ボラの能力、希望に合った対応をある程度考える必要。今回は手上げ方式であるが飯場スタイルで災ボラの選択の余地がなくその場でニーズに割り当ててしまうやり方で避けたほうが良いと感じた
  • 災害VCとして指揮系統を確立しておくこと役割の範囲を明確にし、判断を仰ぐルートを明確にすること
  • インターネットの活用が必要サイトやFaceBookなどで情報発信と充分にしていないところあり
  • 支援しようしてきた災ボラとのすれ違いをより少なくすることで適切なボラ支援につながる
 
 

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