特別奨励賞
グループ紹介
マップ名:「能登川地区洪水浸水度と避難路マップ」
グループの概要
設立年月日:H19/3 月に東近江市の要請により設立。合併(H18/1 月)に伴う行政サービス低下を補い地域課題を住民自ら解決に導く活動を目指し、住民目線のまちづくり活動に取り組む。H22 年度から自治会単位の自主防災組織立ち上げ支援事業として毎年「自主防災活動リーダー研修会」を開催。現在は全 53自治会中半数以上が自主防災組織を持つに至っている。H26 秋から「e 防災マ ップづくり」に着手。
作品の概要
これまで紙ベースで作成されて来た自治会単位の防災マップから一次集合場所から避難所への経路を「能登川地区 e 防災マップ」に統合することにより、避難経路の重なり具合、避難者の集中度合いが把握できる。
作品の特徴
現在の避難所指定は、学区単位に安易に学校等が決められているが、避難者の集中度合いや、経路の集中度合いが見えることで、地区として調整・改善すべき課題が浮上してくる。
自由欄
- 自治会役員が 1 年交代のため、自治会ごとの活動の継続性に大きなばらつきがある。
- 「e マップ」を上手く活用することで、自治会での引き継ぎがし易くなり、レベルダウンすることなく防災力を高められる地区にしたい。
- 災害避難時等支援者対応に e マップを活用したいが、自治会担当者の「個人情報がネットワーク上で外に漏れる。」という不安を拭えず、活用が消極的になっている。
講評
評価できる点
- エリアの異なる自治会と協力し、リーダー研修会で情報共有をしている。
- 複数の避難ルートの重複の問題に着目している。
- 避難所の割り当てなど、机上ではなく現実に課題を把握している。
- しっかり現地調査がなされている。
課題、今後に期待する点
- 具体的な対策や改善提案を行なってほしい。
- アクセス権限やパスワード管理を行って個人情報に配慮し、要援護者情報などを登録することを検討してほしい。
- 今回のマップを踏まえて、各地区独自のマップ作りを進めるなどして、今回の成果を地域住民のレベルで定着させてほしい。