We ♥ Sengen

e防災マップコンテスト

第1回

優秀賞(審査委員会特別賞)

グループ紹介

グループ名 We ♥ Sengen
市町村 茨城県つくば市千現一丁目
マップ分類 避難
広報誌No 「リスク情報と地域防災」第12号 P8(PDF)

マップ名:「避難所・避難経路マップ」

コンセプト

 つくば市千現一丁目は、つくば学園都市と一緒に新しく誕生した町ですが、千現の名は付近の富士山浅間神社に由来した歴史ある名前です。
 今回は、学校の夏休みの宿題も兼ねて、町内の幼稚園生・小学生とその保護者、自治会関係者が中心となり、防災の専門家や社会福祉協議会、また町内の事業所も協力しながら、避難所と避難経路を示したマップを作成しました。

作成過程

 子どもたちも参加してまちあるきを行いました。その過程で、避難所には指定避難所と予備避難所があること、防火水槽や消火栓などの防災資源、倒壊しそうなブロック塀など、さまざまなことを確認しました。
 「まちあるきの結果を家に帰ってマップに登録する」といった作業が日課となり、子どもたちの土地勘も養われました。

   

作成者のコメント

 マップづくりで一番楽しかったことは、子どもたちと仲良くなれたことです。防災・防犯に有効な取り組みとして「あいさつができる町」といわれますが、今回の活動を通して、子どもやその保護者の方々とのコミュニケーションが活発になったことは1つの成果だと思います。
 「We ♥ Sengen」という名に示したとおり、私たちはこの町が大好きで、防災についても皆で一緒に取り組んでいきたいと、マップづくりに取り組みました。

特徴/活用方法

 まちあるきの結果をふまえて、けや木公園、二の宮公園、珍楽駐車場を起点とする避難ルートを設定しました。万が一通行できない場合も考えて、各ルートは2本ずつ、計6本としました。併せて、避難所、防災倉庫、危険箇所の情報も盛り込み、写真も添付しました。
 また別途、防災マップも作成しました。防災マップについては、防災倉庫や防火推奨、消火栓に加えて、AEDの設置場所、公衆電話、プール、病院、スーパー、ガソリンスタンド、公衆トイレなども地域の資源として記載しました。

講評

 地域の防災対策に必要となる情報項目を整理し、テーマ毎にマップを複数に分けるなど、マップの具体的な利用場面を想定した分かりやすいマップが評価され る。活動記録からは、収集した情報量が豊富であることや、地域の事業所や商店、飲食店などに対し災害時の協力に関するアンケートを実施し、資材の提供など 協力が得られる事業所マップを作成するなど、地縁組織を超えた幅広い主体との新たな絆づくりが高く評価できる。 また、小学生の夏休みの自由課題を兼ねて マップづくりに取り組むなど、地域の親子の協力を引き出している。これによって、町内会や自主防災組織など組織的な取り組みではなく、個を起点とした地域 の絆により誰でも地域防災のはじめの一歩を踏み出し、地域に貢献できる可能性を示していることも高く評価できる。上記の地域の新たな絆づくりの視点を高く 評価し、優秀賞に重ね、審査委員会特別賞を贈呈することとした。

※ 本受賞グループは、地域の事業所に対して災害時の防災協力に関するアンケートを実施し防災協力事業者のマップを作成するなど、地域の新たな絆づくりの面で特徴的な取り組みが見られた点を評価して、優秀賞に重ねて審査委員会特別賞を付与することとした。