災害ボランティア活動支援SNS

防災マッシュアップコンテスト

第1回

受賞作品

作品紹介

アプリケーション名 災害ボランティア活動支援SNS
部門 アプリ開発
代表者 平松 達也さん
動画 「災害ボランティア活動支援SNS」動画(wmv形式 17.5MB)
作品ファイル 公開終了
作品の説明書 「災害ボランティア支援SNS」説明書(PDF)

アプリの概要

 災害救援ボランティア活動を支援するためのソーシャルネットワーキングサービスです。ボランティア向けとボランティアコーディネータ向けの二つのモードを提供し、災害ボランティアに関する情報共有だけでなくボランティア活動のオペレーションもサポートします。ボランティアと作業の自動マッチング機能、地図を用いた活動状況把握機能等、一連の災害ボランティア活動をサポートする機能を有しています。PCと携帯端末から利用可能な高機能システムを提供することにより、ITによる災害ボランティア活動の支援を目指します。

防災に対する有用性

 災害救援ボランティアは災害救援活動で重要な役割を担っています。しかし、活動のノウハウがそれほど蓄積されていないために、活動の成否は現場の人間の能力に大きく依存しています。本システムは、SNSという場を通じて日常的に情報交換できるという点で、平常時の防災活動に有効です。また、ボランティア活動における意思決定を専門家の経験則をもって支援する機能、ボランティア活動の状況把握を地図等を用いて支援する機能により、緊急時の災害対応にも有効であると考えます。

マッシュアップの導入方法

 本 システムはベースとなるSNSの構築にオープンソースのSNSシステムであるOpenPNEを利用しています。また、マッチングの計算に用いるソルバーにはオープンソースソフトウェアのlp_solveを利用しています。さらに、地図を用いたボランティア活動状況の提示や、活動拠点から活動場所までの経路 提示にはGoogleMapsAPIを利用しました。

アピールポイント

  1. ボランティア活動の専門家の経験則を基に、ボランティアと作業のマッチングができる
  2. ボランティア活動の状況を地図ベースで管理ができる
  3. ボランティア活動参加者同士の情報共有の場を提供している

その他、主催者や事務局に伝えたいこと

 本システムは、災害マッシュアップコンテストを知る前から継続的に構築しておりました。まだ実運用の経験はありませんが、このコンテストをきっかけにより有用なシステムとするための知見が得られたら幸いです。宜しくお願い致します。

講評

 災害救援ボランティアのマネジメントは、災害対応時における重大な課題の1つとなってきており、これをマッチング手法により効率的に支援するという点は防 災目的のアプリケーションとしてふさわしい。その中で、オープンソースのSNS、地図のAPI、そして災害救援ニーズとボランティアの技術をマッチングさ せる手法にもオープンソースのソフトウェアを使い、これらをマッシュアップさせて1つのサービスを作り上げている点が高く評価された。
 また、平常時には情 報共有や防災訓練の支援をするなど、平時から緊急時まで連続的に使用できることを視点に置いていることも評価された。今後、実運用に向けて多方面との議論 を踏まえたブラッシュアップが図られることが期待される。