地理情報システム学会の学術論文誌である「GIS-理論と応用」に、本デジタルアーカイブの論文が掲載されましたのでお知らせします。
タイトル:水害地形分類図デジタルアーカイブの構築と公開 -二次利用可能なGISデータの公開および利用ルールの整備-
著者:田口 仁・鈴木比奈子・佐野浩彬・臼田裕一郎・堀田弥生
掲載雑誌:GIS-理論と応用, 26(1) 27-35, 2018年6月
概要:故大矢雅彦早稲田大学名誉教授やその手法を学んだ研究者らが作成した主題図である「水害地形分類図」は、地域の水害の危険性を知る基礎資料として、貴重かつ有用である。この水害地形分類図はこれまで紙地図のみであり、刊行物でないことや、紙地図の劣化等の要因により,防災科研へ訪問して閲覧する以外に手段がなかった。そこで、利用者が簡便に利活用するためにデジタルアーカイブを構築した。特に、行政機関のオープンデータの方針を参考に、GISデータの形式による公開や、二次利用が可能な利用ルールを明らかにすることを重視した。はじめにGISデータとして整備する方法や利用許諾取得の方法を示した。その上で、利用者が簡便に二次利用できるように行った二次利用ルールの類型化、GISデータの公開方法について説明し、デジタルアーカイブサイトの概要および公開後のアクセス状況について説明した。
※論文はこちらでダウンロードできます。