江戸川女子中学校放送部

防災ラジオドラマコンテスト

第1回

<ドラマ部門> 最優秀賞

グループ紹介

グループ名 江戸川女子中学校放送部
市町村 東京都江戸川区
代表者名 鶴川 里香さん

作品紹介

タイトル 「壊れる物、壊れないもの」
部門 ドラマ
災害種類 地震
ファイル 脚本(PDF) 音声(mp3) YouTube

ドラマの概要

 「学校なんて失くなればいい」などと部活中に話していた時地震が発生する。そのとき偶然残っていた生徒達が協力して家に帰れる準備がととのうまでの一週間を過ごす。そして地震に対する用意をしていなかったことを激しく悔やむ。それと同時に自分達が普段退屈だと感じていた日常はかけがえのないものだったのだと再認識する。

ドラマの特徴

 このドラマは学校が舞台です。地震に対して無知な中学生の心の葛藤を表現しました。
ガヤと地震の音は生徒達でつくっているのでよりリアリティーがある作品になったと思います。日々の生活の有り難さが伝わると良いです。

講評

 大地震の際に交通機関の被害によって帰宅困難となり数日間にわたり校内で避難生活を共にするという実際に起こりうる事態を想定した上で、家族の安否の不安の中で友人や先生が協力して学校で避難生活を行う中で、自分や友人を守るための事前の防災対策の必要性を訴えている点を高く評価した。また、災害を通じて日常生活の中で見落としている大切なものに気づかされるというメッセージは、今度、ホームルームや校内放送でドラマを聞いた生徒が学校の防災や地域の防災を考える際に、防災グッズの備えなど直接的な防災対策の検討に加え、日常の家族や友人、地域コミュニティとの絆の在り方にも思いを巡らし、絆を活かした防災対策について検討が及ぶことが期待される。今後、後輩の生徒が、先生や家族、地域の方々と協力し、災害時の帰宅方法や通学中の被災、学校周辺の地域住民の方との避難所生活の助け合いなどを想定したドラマづくりに発展し、ドラマづくりを通じて実践的な防災対策の検討に取り組むことも期待される。さらに、中学生の放送部が有するラジオドラマの制作技術によって地域のドラマづくりを支援するなど中学生の新しい地域ボランティア活動や地域社会への参画につがなることも期待される。