鶴ヶ島市公民館運営審議会

防災ラジオドラマコンテスト

第1回

<脚本部門> 優秀賞

グループ紹介

グループ名 鶴ヶ島公民館運営審議会
市町村 埼玉県鶴ヶ島市
代表者名 委員長 青柳 裕子さん

作品紹介

タイトル 「地域発 防災ラジオドラマ in 鶴ヶ島市富士見地区」
部門 脚本
災害種類 地震
ファイル 脚本(PDF)

ドラマの概要

 冬の平日の12時20分、鶴ヶ島市を直下型震度6弱の地震が襲った。
鶴ヶ島市富士見地区は地盤が強固であるが、都市化している地域で東武東上線若葉駅付近の大型商業地域から高層集合住宅、一部の住宅密集地域を抱えている。この一角に富士見公民館はある。(エリアの避難所は、小中学校2か所及び公園)
場面1では、被災直後の富士見公民館の動き
場面2では、地元富士見自治会は近年、熱心な役員さんにより独自に地域防災活動(黄色い旗運動)を自主的に行っているが、これらを中心とした動き。
場面3では、1、2の状況を踏まえ、実際には、公民館は、福祉避難所(市地域防災計画上は二次避難所)としての性格が主な役割として期待されるのではないか、との想定から、情報連絡拠点は地元自治会との連携のある小学校に移すという結論に至っている。

ドラマの特徴

 埼玉県鶴ヶ島市(69,895人)には、17.73平方㎞の敷地内に公民館が6か所(中学校区よりやや狭い)が設置され、日常的に約600団体の地域住民による様々な活動が行われている。
 各公民館は市の地域防災計画上、情報連絡拠点として位置づけられ、エリアにある小中学校(指定避難所)とともに災害時には地域を統括する立場にあるが、実際にはどうだろうか。6か所の公民館が同じような動きをするのではなく、地域の実情に応じた動きをせざるを得ないのではないだろうか、そのような問題意識から、公民館運営の諮問機関である公民館運営審議会で、災害時における公民館の役割について検討することとした。

講評

 公民館は、行政の防災計画の上、災害時は当該地区の情報拠点機能として位置づけられているが、具体的な被害想定に基づき隣接する避難所との連携や周辺住民や町内会の災害時の対応行動などを考慮した上で、多くの住民が避難し実質的に地区の災害対応拠点となることが想定される小学校に情報拠点機能を移すなど、ドラマづくりを通じて、地域の実情に即した実践的な対策の代替案を示しているところを評価した。これを機に、行政や避難所運営を担う地域住民とも本格的な意見交換が行われ、行政の地域防災計画の見直しの必要性なども含め、地域の防災体制についてより具体的に検討されることが期待される。