<ドラマ部門> 優秀賞
グループ紹介
グループ名 | つくば市民大学 |
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市町村 | 茨城県つくば市 |
代表者名 | 徳田東子さん |
作品紹介
タイトル | 「私たちにできること」 |
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部門 | ドラマ |
災害種類 | 地震 |
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ドラマの概要
2012年の夏、つくば市が最もにぎわう「まつりつくば」最終日。はるかたち「つくば子ども劇場」のメンバーたちは、友達の引率の保護者とフリーマーケットを出店していた。そこに偶然買い物に来た聴覚障害者の明子と知り合う。まつりが最高潮に達した頃、突然の大地震。まつりの実行委員の的確な指示・誘導に従い避難する市民達。はるかは聴覚障害を持つ明子が戸惑わないように、ケータイへの文字入力を活用して避難経路へ案内する。
地震から数日後、はるかたちの生活が落ち着きを取り戻した頃、明子からメールが届く。
メールを通して育まれた友情。はるかたちは、互いに支え合い、助け合って前に進んで行こうと決心するのだった。
ドラマの特徴
多くのつくば市民が楽しみにしている「まつりつくば」。開催の陰で、数多くの人々の入念な準備と防災訓練が行われ、イベント開催中の市民の安全を守っていることを多くの市民の方々にしってもらい、防災意識を高めてもらいたい。
また、災害時に障害者をいかに支援するか、というテーマに取り組み、身近にある携帯電話と言うツールを使って、小学生でも実行できる災害支援があるということも、防災の知識として、また障害者支援の知識の一つとして知ってもらえればと思う。
さらに、障害者といっても一見しては気づきにくい障害(聴覚障害など)への配慮、コミュニケーションの取り方についても提言したい。
講評
地域の祭りの最中に突然発生した地震に対し、災害時要援護者となる可能性の高い聴覚障害者の避難誘導に必要なコミュニケーション手段等を題材として、リアルに表現されており、祭りの危機管理やマニュアルなど、ドラマづくりの視点に、地域の特徴が巧みに表現されている。ドラマ制作過程における防災に関する各種資料の活用については優れているが、調査内容に比べるとややドラマ性が弱い点は否めない。今後はこれを地域のさまざまな防災の取り組みにつながる提案に発展させていくことに期待したい。