宮山会

防災ラジオドラマコンテスト

第2回

<脚本部門> 優秀賞

グループ紹介

グループ名 宮山会
市町村 大阪府豊中市
代表者名 宇和野ひかるさん

作品紹介

タイトル 「僕らは。」
部門 脚本
災害種類 地震
ファイル 脚本(PDF)

ドラマの概要

 ある冬の日、午前10時20分。主人公の吉田正とその友人の増田沙枝が理科の授業を受けている途中、近畿地方を中心とするマグニチュード7.5の地震が起きた―。
という仮定の下、吉田正とサポートで友人(役)の増田沙枝は地震発生後、3階にある教室からの避難と、自らの家族に再開するまでの12時間をシュミレートする。

ドラマの特徴

 このドラマ内では地震は発生しない。主人公の吉田君もサポート役の増田さんも、木戸さんも実際に災害を体験したことはない。しかし私は彼らを通して、この地域でこの先起こるであろう“地震災害”のおそろしさをシュミレーションという形で伝えたいと思う。中学生と高校生が考えた“地震の恐怖”を学生だからこその視点で防災への意識を問う、そのような台本。

講評

 作品制作に多様なグループが関わって、災害時における学校周辺の延焼リスクを評価しながら学校から自宅までの帰宅シミュレーションがしっかり行われているなど、災害時の学校を舞台に現実的な問題把握が試みられ、校舎からの避難について丁寧に書かれている。一方でドラマ性には乏しく、防災性も掘り下げが足りない。地震後の避難に関するポイントを、生徒自ら考えて話し合っている所が表現されているが、具体例があるとより良い作品になると考えられ、今後の進展に期待する。