奨励賞
グループ紹介
グループ名 | 下富岡地区 |
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市町村 | 新潟県長岡市 |
想定災害 | 大雨・洪水、土砂崩れ |
マップ名:「大雨時に気をつける道路や場所と安全な場所」
グループの概要
新潟県長岡市和島地域下富岡地区は大雨が降ると大小のがけ崩れが発生します。今回の取組みで初めて概要が分かりました。
作品の概要
下富岡地区は大雨の度に冠水や中小のがけ崩れが発生。幸い今のところ人身事故はありませんが家屋や道路の被害は大雨の都度発生します。
地区はある程度広い地域に住宅が点在しておりどこが危険でどの道路は通行できなくなるのかは共有されいません。そこで昭和の水害まで遡った被災体験を地図に落とし込み危険箇所と安全な道路・場所を明らかにしてゆきます。
作品の特徴
とにかく広範囲にわたって中小の崖崩れが発生しています。
さらに昔の里山管理で使われていて今はあまり人が入らない山道が大雨の時は川となってそれがせき止められたりして民家の裏手にこぼれ、崖崩れを引き起こしていることも明らかにされ、山道整備の重要性も再認識しました。
また、最悪冠水で集落から脱出できないことになりますが大雨から2時間位まではそれでも通行できる道路があることも判明。山が背後に迫っている道路ですが緊急時に使えることも判明。
広い地域内、なかなか共有できなかった土地や道路の状況を地図にまとめることができ、防災・事故防止に役立つものと思われます。
講評
評価できる点
- 過去の被災経験を活かしながら災害時の危険箇所を調査し、災害時に通れる道・通れない道などの地域情報がシンプルに示されている。
- 市役所とコミュニケーションを取りながら避難施設について検討しているため、これらの情報をもとに地域住民が具体的な避難方法を検討できる、実用性の高いマップに仕上げている。
課題、今後に期待する点
- 水害に対し、地域の高低差がわかるように、等高線を活用したり、高さを示したりする工夫をすると、より実践的なマップになる。
- 本マップを活用し、避難訓練の実施を通じた避難ルートと避難場所の検証により、さらなる継続的なマップの改善を期待したい。