<脚本部門> 優秀賞
グループ紹介
グループ名 | 絆プロジェクト |
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市町村 | 新潟県長岡市 |
作品紹介
タイトル | 「水害から10年目の恐怖」 |
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部門 | 脚本 |
災害種類 | 2004.7.13新潟・福島豪雨災害 |
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グループの概要
2004年に起きた水害の復旧工事(新潟県による河川のショートカット工事)によって発生した土地(約4ha)の利活用構想を住民参加型で検討してきました。その成果として2013年に道の駅と防災公園が完成しました。
この公園は、2つの行政区(長岡市・見附市)にまたがっており、維持管理するために両市住民が参加するNPO法人キズナの森が立ち上がり、行政を超えたまちづくりと防災に取り組んでいます。
ドラマの概要
10年前の水害で河川改修により出来た残地を利用して、今年道の駅が長岡市と見附市の真ん中に完成した。毎年起こる大雨による河川の水位上昇、道の駅で働く職員が両市から出る情報に、どのように対処するかを周囲の状況を踏まえながら描いてあります。
ドラマの特徴
再び河川決壊の恐怖と風化されていく現状。更に2つの行政から出る情報の受け止め方。これから両市民はどの様に災害と立ち向かうのかを考えさせられる。
講評
評価できる点
- 災害時の記憶を記録としてよく整理しており、今後の災害に備えた教訓として有益な作品である。
- 県境や市境など、行政対応に課題の残る場所を対象にしたのは、地域課題を明確にするうえで効果的である。
- 作品の制作段階において、e防災マップも作りつつ地域の災害リスクを十分確認し、その内容を反映している。
課題、今後に期待する点
- 地域の防災活動に対し、行政との連携や住民への呼びかけなど、地域連携をさらに盛り込んでほしい。
- 道の駅が避難所として機能できるといった、ドラマづくりを通じて得られた成果が地域にフィードバックできる仕組みづくりを期待したい。