株式会社 昭和自動車学校 (静岡県富士市)

e防災マップコンテスト

第6回

優秀賞

グループ紹介

グループ名 株式会社 昭和自動車学校(静岡県富士市)
市町村 静岡県富士市
想定災害 地震・津波・水害・土砂・火山
グループ活動 非防災組織
防災コンテスト参加 新規

ポスター

マップ名:「自動車学校が作った 『思わず見たくなる防災マップ』」

グループの概要

 弊社は、静岡県富士市において 1964 年設立された、今年で 51 年目を迎える自動車学校です。 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災以降、同年 10 月に災害時における自動車教習所一時使用等に関する協定を富士市と締結、2012 年 2 月に災害時の発生等に備え、携帯・車載型デジタル簡易無線機を導入するなど懸念されている南海トラフ地震への防災対策にも力を入れてきました。また、2008 年から地域への取組みとして、毎年 1 本ずつ計 8 本の太陽光発電式街路灯を、地域の暗い通学路に設置し続けております。これにより、多種多様な団体と人をこの地域でじっくりと結びつけてきました。“地域防災”という点からも、私たちの住むまちにおいて「自助力」の構築に努めております。最近では、災害時のドライバーの心理について研究を始めるなど、ドライバーへの防災教育にも力を入れております。

作品の概要

  • 路上教習エリア
  • 交通マップ

 ・事故多発地点・一時停止・一方通行・矢印信号・踏切信号
 ・規制速度(30,40,50 ㎞)・法定速度(60 ㎞)

作品の特徴

 私たちが制作した e 防災マップの内容は、有事の際の避難場所、避難ビル、住宅密集地や狭隘道路等、様々な情報が盛り込まれています。しかし、仮に避難所・ビルの場所が認知出来たとしても、そこで被災者はどのように行動すれば良いか分かりません。特に、民間の指定された場所では企業の抱える様々な事情から、有事の際の対応に違いがある事も分かりました。この問題を解消するために聞き取り調査を行い、その知り得た情報を補足的に加えさせて頂いた点が特徴です。さらに、運転中のドライバーが災害に遭遇した場合を想定し、ドライバーにとっても役立つ情報を盛り込ませて頂きました。

自由欄

 今後の展開としては、この防災コンテストの作品を、市のHPにリンクで繋げ市民が閲覧出来るようにしたらどうかと市の教育委員会より提案を頂きました。 当然ながら、内容にはグルメ情報等お店の営利に関する情報や、社員の顔写真含めプライバシ ーに関する部分が含まれているため、最終的には掲載情報の精査や省かれる部分もあるかと思いますが、今後も継続して市の教育委員会、防災危機管理課、都市計画課とも連携しその方法を模索していく事になりました。

講評

評価できる点

  • 民間の津波避難ビル関係者から詳しく聞取り調査している。
  • ドライバーの視点と民間企業の視点が新しい。
  • 見られる地図にするためのグルメ情報なども入れている。
  • アクセス道の確認作業では運転のプロならではの着眼点が随所に見られ、車両による避難のみならず徒歩による避難の際にも大いに役立つ。

課題、今後に期待する点

  • 情報発信に力を入れているので、コミュニケーションという側面でも期待したい。
  • ワークシートを活用した課題の深堀りをしてほしい。
  • 地域の過去の災害に関する調査を行なってほしい。
  • 災害時だけではなく、平時から事業所の地域貢献を期待したい。
  • 地元の関係団体、関係者等とも連携して、住民参加型のイベント(訓練)などを積極的、継続的に行い、地域の防災力の向上に尽力することを期待したい。