<ドラマ部門> 審査委員特別賞
グループ紹介
グループ名 | 倉敷市立中庄小学校 運営委員会 |
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市町村 | 岡山県倉敷市 |
代表者名 | 高木 千加子さん |
作品紹介
タイトル | 「今、ぼくにできること」 |
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部門 | ドラマ |
災害種類 | 台風 |
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ドラマの概要
平成23年3月11日、中庄小学校の子どもたちも、テレビで、東日本大震災の様子を目の当たりにする。
週明けの運営委員会で被災地の支援をしようという話になるが、ゲーム機をおくったらいいのでは、という子(周治)もおり、会議は順調に進まない。
周治は、帰宅後、運営委員会での様子を母親に相談し、叱られ、徐々に自分の間違いに気づいていく。
翌日の会議では、修治の反省もあり、義援金を集めることになる。
ドラマの特徴
なにごとにも「めんどくせえ」という言葉が象徴的な現代っ子が、未曽有の災害を目の当たりした。
あなたたちが投げ出してはいけない。バーチャルなゲームの世界から、現実に向かっていってほしいという思いを込めて、ドラマをつくりました。
このドラマは、中庄小学校で実際に、東日本大震災への支援として、運営委員会での活動の事実を踏まえた内容になっています。
講評
子どもたちの真摯な姿勢が好ましい。自然災害による被災経験の乏しい岡山の子供たちの被災地への思いが心地よく伝わる。大震災に対し、子供の目線から被災地の人の気持ちになって、自分たちにできることを考え、小学生の被災地支援、義捐金という社会の支え合いの心の大切さが表現されている。地域の防災意識の低さを理解し、これを巧みに表現しており、子どもの演技も優れている。小学生の被災地支援に対する自己中心的な社会を考える心、葛藤、災害経験に対する自然な反応など。子供らしい純粋さが表現されている。アドバイザーとして、市役所職員(防災担当者含む)や地元NPOも関与しており、今後地域内の平常時の絆づくりに発展していくことが期待される。