大阪国際大学放送部

防災ラジオドラマコンテスト

第2回

<ドラマ部門> 奨励賞

グループ紹介

グループ名 大阪国際大学放送部
市町村 大阪府守口市、門真市、寝屋川市
代表者名 福田光希子さん

作品紹介

タイトル 「震度3」
部門 ドラマ
災害種類 地震
ファイル 脚本(PDF) 音声(mp3)

ドラマの概要

 東日本大震災を受けて、ゼミで大学周辺地域の防災について調査する事になった、上原と神田。突然の決定事項にやる気がわかない神田だが、上原に促されて市役所へと防災について話をきくことになった。
そこで、大学周辺地域の防災の現状を聞いた上原と神田は、地域の防災の甘さに気付く。取材を終え、学校に  戻る道中、二人は震度3の地震に遭う。地域の防災の現状を知ったばかりの二人は震度3の地震に大騒ぎするが、地域の人たちは震度3の地震に何の危機感も抱いていなかった。
そのことに気付いた二人は、「もしこれがもっと大きな地震だったら」と想像する。二人は現在の防災では、 地域が大変な被害に見舞われることに危機感を抱く。
 二人はゼミの調査が地域の防災に生かせないかと考え始める。

ドラマの特徴

  1. 大学周辺地域の市役所に足を運び、取材を行った内容が描かれている。
  2. 実際に自分たちでフィールドワークし、気付いた地域の防災の現状を内容に盛り込んでいる。
  3. 震度3という小さな規模の地震でも、危機感の持てる内容になっている。
  4. 実際の学生の心境の変化などを描いているので、リアリティがある。

 このドラマを聞いたことで、まずは自分の住む地域の防災がどういったものなのかという興味や関心を抱いてほしい。他人まかせな防災ではなく、自分たちで行う主体的な防災を行うという意識をもってほしい。

講評

 大学の周辺の地震リスクがどうなっているか、直接的な被害が生じることのすくない「震度3」からでも災害のイメージが膨らませることができ、液状化現象など、地域の災害に対する危険性について調べる過程を通じて問題点に気づくなど、平時の地域防災が持っている課題を巧みにあぶりだすようにできている。表現はリアルであるもののドラマ性という点では今一歩である。大学生らしい行動力を活かして、このドラマを軸に地域防災力向上につなげていく活動に発展していくことを期待したい。