札幌日本大学高等学校放送局

防災ラジオドラマコンテスト

第3回

<ドラマ部門> 優秀賞

グループ紹介

グループ名 札幌日本大学高等学校放送局
市町村 北海道北広島市

作品紹介

タイトル 「TSUNAMI」
部門 ドラマ
災害種類 地震・津波
ファイル 脚本(PDF) 音声(mp3)

ドラマの概要

 1993年7月12日。北海道奥尻島午後10時22分、津波警報が出された。
奥尻島青苗に住んでいた主人公・優希は、母と祖母と避難しようとしていた。
しかし外に出ると三人とも波にさらわれてしまう。気付けばそこは病院のベッド。家族の行方が心配で、優希は途方に暮れる。数日後、待合室で見たニュースで、警報発令時にはすでに奥尻島に波が到達していたと知る。警報の遅さに優希は怒りを覚えた。その頃、病院でボランティアをしている女の子・美幸に出会う。美幸も優希と同様に家族の行方がわからない。なぜこの状況で誰かのために働けるのか。美幸の言葉を聞き、いつしか美幸の存在が優希の心の支えになっていた。自身からずいぶん経ち、優希は家族全員の死を知らされたが、美幸の優しさで悲しみを乗り越えた。あれから20年、地震でかけがえのない家族を失ったが、今は妻となった美幸と子どもと幸せに暮らしている。
あの日、自分が支えられたようにこんどは夫婦でボランティア活動に参加し、誰かの支えになりたいと行動した。現在、(先日)「迅速で緊迫感のある」大津波警報が発令され、津波災害を最小限に食い止めようと改善がなされている。

ドラマの特徴

 午後10時17分、南西沖地震発生。絶望の淵に立たされる被災者たち。しかし、被災しながらも誰かの支えになろうとする優しさが、たくさんの被災者の心を救う。自分が助けようとして助けられなかったこと。自分が誰かに助けてもらったこと。そして自分も誰かを助けようとすること。様々な点から災害を見つめた。また、災害が起きる前に迅速にかつ正確に情報を知らせることが出来れば、被災者は少なくなるということを、事実に基づいて伝えたい。そして、このドラマを聴く人たちの感情に訴えかけ、防災意識を高めてもらいたい。