緑陽コミュニティ

e防災マップコンテスト

第4回

最優秀賞

グループ紹介

グループ名 緑陽コミュニティ
市町村 愛知県東海市
想定災害 津波・水害

マップ名:「千鳥地区防災マップ」

受賞マップ作品

グループの概要

 千鳥地区( 南柴田・北犬山両町内)は、海抜ゼロメートル地帯であり、緑陽コミュニュティの中で一番低地で浸水の危険があり地震津波に対して危険度が高く、伊勢湾台風や東海豪雨で甚大な被害を受けています。このため 東海・東南海地震の津波や台風・大雨時の防災・減災を目的に地域の住民を中心に防災活動に取り組みました。

作品の概要

  • 0m地帯で地震・液状化・津波の危険度が高い、千鳥地区をモデル地区としてe防災マップを中心に防災・減災活動に取り組んだ。
  • 第1ステップは、コミュニティの「調査研究事業」として取り上げ活動した。ワークショップ形式で小人数で顔見知りグループのため多数の意見と本音が出た。①「防災マップを作ろう」、②「防災組織を見直そう」に絞り取り組む。
  • 第2ステップではワーキンググループを編成しテーマの具現化。①はeコミマップの「まち歩き」の調査で始まり、推奨避難経路の実査・確認の「まち歩き」で完成、②は自主防災規約・組織図を完成、運営マニュアルは完成間近い。

作品の特徴

  • 千鳥自主防災会の立ち上げは「千鳥地区盆踊り実行組織」を活用し、地区町内会長経験者を中心としたメンバーで組織化した。規約では町内会長終了後6年間継続して重要な部門を担当してもらうこととした。これは他地域の自主防災会が組織はあるが活動は停滞・低調化している団体が多数見受けられ、これらの問題点を解消するための組織とした。
  • eコミマップでは、「防災資源情報」(避難所施設、AED設置施設等)の写真入り詳細データの表示、指定避難所までの推奨避難経路の表示、地域内の標高差を色分けで表示など。オプション・マップとして「防犯灯マップ」を作成。

講評

評価できる点

  • 二つの町内会を中心とした地域間交流や、大人と子供を交えた世代間交流など、多様な活動を通じた防災マップづくりがなされている。
  • 伊勢湾台風で大きな被害を経験した地域だからこそ、多様な主体が協働で災害リスクをなくそうとする目的意識が見られる。それが地域コミュニティの活動実態となり、作品や活動記録に十分反映されている。
  • 伊勢湾台風の被害実績図を参考に、津波・水害を想定した避難行動に必要な情報を整理しシンプルに表現している。

課題、今後に期待する点

  • 津波発生に対する避難路を示しているが、避難のとき、液状化、火災、家屋倒壊など、同時に起こりうる他の災害リスクに対する情報を加えることにより、避難路の安全性の判断がしやすくなる。
  • 本マップを活用しながら、災害時要援護者の避難対策を検討し支援体制の仕組みを作るなど、外部の知恵も借りて今後の地域防災活動への展開を期待したい。
  • 橋上にある大きな三角形には、説明をいれると、何を示しているかが伝わりやすくなる。