一般社団法人みらいサポート石巻

e防災マップコンテスト

第4回

奨励賞

グループ紹介

グループ名 一般社団法人みらいサポート石巻
市町村 宮城県石巻市
想定災害 津波

マップ名:「石巻語り部マップ」

グループの概要

2011年9月より石巻市とその周辺の震災の記憶を語り継ぐ、新「語り部」を展開しています。

作品の概要

 高須賀さんは、石巻で最も被災の激しかった門脇南浜で、仕事中に地震にあった。車で会社に引き返したが、渋滞に巻き込まれ、途中の内海橋付近で車ごと津波に飲み込まれた。壮絶な避難の経験から、その後どのように生き延びたか、石巻の復興と津波の恐ろしさの伝承のために高須賀さんが「語り部」として伝えてくれた内容をもとに、このマップを作成しました。

作品の特徴

 被災地の経験を皆が活かせる学びに昇華するため、石巻に来る方に対して石巻市民による「語り部」事業を展開中です。津波が残した数々の教訓を語りつくせはしませんが、故郷復興への願い、さらに被災地石巻を訪れる皆さんとの「つながり」を希望の光として、語り部さんは後世への記録として伝えます。

講評

評価できる点

  • 災害時の避難経験に関する証言内容をもとに、当時の避難箇所と災害時の行動がリアルに表現されている。
  • 被災経験者の証言をマップに示しているため、より実感を持って被災状況が理解でき、震災記録を後世へ伝達するための1つの手法となりうる。
  • 体験と語りを通じた防災活動の動機づけの可能性を秘めている。

課題、今後に期待する点

  • 本マップの作り方を展開させ、より多くの被災経験を当時の写真とともに記録していく取組みの継続を期待したい。
  • 震災の記憶を風化させないためにも、被災証言だけでなく、震災当時に撮影した写真や動画も貴重な記録として収集することが望ましい。