江戸川女子中学校放送部

防災ラジオドラマコンテスト

第4回

<ドラマ部門> 最優秀賞

グループ紹介

グループ名 江戸川女子中学校放送部
市町村 東京都江戸川区
受賞歴 <防災ラジオドラマ>

作品紹介

タイトル 「すぐそばにあるもの」
部門 ドラマ
災害種類 地震
ファイル 脚本(PDF) 音声(mp3)

ドラマの概要

 去年母親を亡くした主人公の花梨は、学校の帰り道に友達と別れた後、地下鉄で大きな地震にあってしまう。
苦しい状況の中で、普段同じ電車に乗っている様々な人々と支えあい、ピンチを乗り越えながら初めて、花梨は決して自分が一人ではないということを実感する。
人との関係が疎遠になりつつある社会の中で、助け合うとは何か。
協力とは。

ドラマの特徴

 地下鉄の駅に行き、駅員さんにインタビューをしました。実際に地下鉄の中で地震が起こった場合、私たちはどうすればいいのか、地下鉄ではどんな対策をしているのか聞きました。
また、生徒に「どこで地震にあうと一番いやですか」とインタビューしたところ、一位は登下校中で、理由は家や学校なら安心だけど、1人ぼっちの帰り道で地震がくると怖いということでした。
防災は、災害が起きた時の対策も大切ですが、周りの人たちと助け合い、励ましあえるコミュニケーションをとることが大切です。

講評

評価できる点

  • 地下鉄で通学している学生の視点から地下鉄利用者の帰宅困難問題をテーマに選定し、地下鉄構内での被災者同士の助け合いの重要性について当事者の視点から描いている。
  • 大地震による災害を想定し、学生の地下鉄利用に関するアンケート調査と、地下鉄の駅員に災害対策に関するインタビュー調査を実施し、調査結果をもとにリアリティのある被災シナリオが表現されている。
  • 当コンテストに継続的に参加し、毎年新しい視点のテーマを選定している。さらに、その経験を積み重ね、技術力の高いドラマを制作している。

課題、今後に期待する点

  • 災害時において、携帯メールと災害伝言ダイヤルのどちらがつながりやすいか調査してみてほしい。
  • 帰宅困難の問題に対し、自宅まで歩いて帰ることができるかを、実際の距離感を持って検証すると、より精度の高い作品となる。
  • 学生として平時から参加できる地域の防災活動に資する要素を増やし、地域住民との接点や地域内での拡がりを意識した活動の展開に期待したい。