優秀賞
グループ紹介
マップ名:「地震・風水害 ハザード栗真ップ」
グループの概要
主体は、津市立栗真小学校6年生11名と担任であり、総合の時間を使って活動を行った。4年生の時から毎年防災マップを作成してきた。今年度・昨年度の防災マップをデジタル化することで地域貢献など活用の幅を広げたいと思い、津市在住の防災GIS経験者(M-eラボ)と相談しながら活動を行った。
参加メンバーには入っていないが、地域や自主防災組織の方にも活動に参加していただいたり、過去の災害の聞き取りなども行っている。
作品の概要
校区を小川地区・町屋地区に2分し、防災タウンウオッチングや自己防災町探検で調査した内容および通学路・避難経路を「地震・風水害ハザード栗真ップ<デジタル版>」としてまとめた。地域の自主防災組織の協力により見学した小川集会所(一時避難所)や町屋会館(津波避難ビル)については、防災設備の紹介・説明・体験等も「防災メモ」として登録している。
作品の特徴
小川地区は、近年まで頻繁に水害(横川氾濫)が起こっており、水害への備えや、高台への避難経路とその安全性について調査した。
町屋地区は、近年巨大地震による津波・液状化被害が懸念されており、海岸堤防の整備や津波避難ビルについても調査した。
自由欄
栗真小校区は、東に伊勢湾、西に横川・志登茂川が流れる海抜2.0m 程度の低地であり、河川氾濫による浸水被害や、巨大地震による津波・液状化の危険性が指摘されている。
3学期は、保護者や地域へ防災マップを紹介し、防災を啓発していきたいと考えている。その第一弾として、1/23 の学習発表会での発表を予定している。来年度以降、さらに情報を追加して防災マップを充実化していくためには、教育活動の中にしっかりと防災活動を位置づけることが今後の課題であると思われる。
講評
評価できる点
- 活動の幅が広く、詳細に記録されている。
- 生徒たちが半年以上かけて、丁寧に学習し町歩きを行うなど、よく調査が行われており、危険情報が多数掲載されている。
課題、今後に期待する点
- 紙マップからデジタルマップに転記する際にデジタルならではの工夫をしてほしい。
- マップに盛り込む情報を徐々に増やしてほしい。
- 町歩きを共同で実施したり、イベント(訓練等)を実施するなど、保護者や地域の人と一緒に防災活動を行う機会も増やしてほしい。