優秀賞(地域交流賞)
グループ紹介
グループ名 | 久喜市中央公民館 |
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市町村 | 埼玉県久喜市 |
グループ活動 | 非防災組織 |
防災コンテスト参加 | 新規 |
作品紹介
タイトル | 「地域と公民館の防災訓練」 |
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部門 | 脚本 |
災害種類 | 地震 |
ファイル |
グループの概要
久喜市中央公民館の平成26年度主催事業として、防災をテーマに取り上げたことから、中央公民館に勤務している久喜市職員と地域の住民で構成される中央公民館運営委員により、防災に関して、月1回程度の打ち合わせを行っていた中で、防災コンテストに参加することで主催者側も参加者も事業内容を具体的に理解することができると考え、皆で協力してドラマのシナリオを作り、応募することにしました。
公民館では、この他に地域の連帯感を醸成する事業、生涯にわたり親しむことができる趣味、娯楽の事業、日本の伝統文化を継承するための事業、日本の歴史や文学についての事業など、様々な内容の事業を市職員と公民館運営委員が、今、地域に何が必要かを話し合いながら企画し、実施しています。
ドラマの概要
埼玉県久喜市周辺では大きな地震が発生したと想定し、大規模な災害の初期にひとりでも多くの人を救出するには、どのようなことをする必要があるのか、どのようなことを日頃から準備しておくことが必要なのかを考える中で、今回は、地震発生から約6時間を目安に、地域住民の安否の確認と救出に特化した内容にすることにしました。
久喜市中央公民館では、平成26年度公民館主催事業として、「防災に関する事業」を平成27年2月に開催します。これは、地域の区長46名、民生委員・児童委員会長・副会長6名、各区の自主防災担当者各1名、小中学校PTA会長4名、社会教育委員8名、婦人会会長1名が公民館に集まり、地域住民参加(約100人を予定)による避難訓練を実際に見て、地域での防災について話し合うことを目的に開催するものです。
今回、「第5回防災コンテスト」に応募させていただきましたのは、この「防災に関する事業」で実施する内容をドラマ化し、事前に配布することで、参加者に事業内容を容易に理解してもらえると期待したからです。
今後は、応募したラジオドラマについて、防災コンテスト主催者からの指摘を受けて、内容を改善・改良し、継続して地域の防災に関する活動に活かしたいと思います。また、このラジオドラマについては、久喜市中央公民館が地域に配布している公民館報に掲載し、より多くの住民に対し、防災についての意識の高揚を図りたいと思います。
ドラマの特徴
災害発生時に地域に於いて、誰が無事で誰が不明かを確認するには、区を構成する班を中心に確認するのが良いと考えました。
久喜市では概ね10~20の班が集まって区を構成しています。多くの班では、班長を毎年順番で交代しているので、班内のこと(班の範囲、世帯構成、住人の顔など)は、殆どの住人が理解していると考えられます。よって、班ごとに住人の安否を確認し、その情報を区で集約し、その後、これらの情報を行政に引き継ぐことが、ひとりでも多くの住民を救出するために有効ではないかと考えました。その際、区の住民により、可能な範囲での救助活動(共助)をすることも必要と考えました。
共助から公助へ移行するときに地域住民の詳細な情報を行政に引き継ぐことにより、行政も迅速、的確に行動できると思います。また、情報を整理することにより、高度な救出活動が必要な場所に消防のレスキュー隊等が集中して活動できると思います。
講評
評価できる点
- 災害発生からの事態の流れに対し、共助の視点から住民が行うべき行動がよくまとめられた現実味のある作品である。
- 避難や救助時における行動の手順や注意点、外国籍住民の対応やペット飼育世帯の問題など、地域の方々が気にしている問題がよく整理されている。
- 公民館を軸に地域と行政が協力し、数回にわたる会合を通じた防災マニュアルづくりや防災組織の結成など、積極的な防災活動がなされており、その結果が作品によく反映されている。
課題、今後に期待する点
- 作品の内容(防災マニュアルに掲載した内容)以外にも、災害時においては予想外の事態が発生しうることも示唆してほしい。
- 作品を活用した防災訓練を行い、対応や行動を検証するなど、継続した取り組みを期待したい。
- 広報誌に掲載したり、演出を加えて音声化し放送するなど、地域住民との防災知識の共有を図ってほしい。