優秀賞
グループ紹介
マップ名:「南西四区防災マップ」
グループの概要
南西四区は 203 世帯・約 598 名で構成され、市内南西部に位置する地域で、常会長・消防団・民生委員を主とした自主防災組織を立ち上げています。災害時に情報収集、救出、避難誘導、炊き出し、救護、消火、避難者確認の活動を行うため、各班を組織し地域住民で役割を分担しました。
作品の概要
当地域はえびの高原付近が火口となった場合には、火砕流等の被害を直接受ける地域に該当します。平成 23 年の新燃岳噴火を機に霧島連山も活動が活発化し、現在も予断を許さない状況であります。そのような中地域課題の解決及び地域活動の活性化を目的に平成 25 年に「にっこばまちづくり協議会」が設立されました。活動の一環として防災への取組み強化もあるため、組織の一員でもある、自治会にて自主防災組織を立ち上げ、災害時の初期活動が可能となるような防災マップを作成しました。
作品の特徴
- 市防災マップに加え、居住地域の危険個所を住民で再点検しマップを作成しました。
- 住民に周知するため、地区内の防犯灯、防火水槽、消火栓の位置マップを作成しました。
- 地区内の災害時一時避難所の地図を作成しました。
自由欄
- 地域住民で活動することで、災害時に大切な住民間のコミュニケーションが再構築できたことが、防災マップ事業に取り組んだ最大の効果でありました。世代を超えて防災(災害)について様々な意見交換がされました。継続した活動が必要と意見が多く出され、今後も防災訓練等を通じて地域コミュニケーションの構築を推進していきます。
- 「九州一安心安全なまちづくり」の実現を目指す小林市が地域で取り組む防災マップ推進事業を通じて、他地区にはないものができたのではないかと思います。
講評
評価できる点
- 正面から火山災害対策に取り組んでいる。
- 災害時用支援者の対応で避難所までの距離が遠い等、具体的な問題点を指摘している。
- 危険箇所へののぼり設置や協力車両へのステッカー貼りなど、積極的な取り組みや工夫を行なっている。
- 行政が作成した防災マップに、地域住民の目線を加えている。
- e防災マップ作りの過程を通じて、住民同士のコミュニケーションが活性化し、地域の災害リスクを理解し、共有する機会となっている。
課題、今後に期待する点
- 火山災害のハザードマップの意味について、わかりやすく説明してほしい。
- マップを活用した防災町歩きや避難訓練など、住民が実際に防災活動に参加する機会を提供するなどして、地域の防災力の向上に尽力されることを期待したい。