優秀賞(地域調査賞)
グループ紹介
グループ名 | 愛知産業大学三河高等学校放送部 |
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市町村 | 愛知県岡崎市 |
グループ活動 | 非防災組織 |
防災コンテスト参加 | 継続 |
受賞歴 | <防災ラジオドラマ> |
作品紹介
タイトル | 「帰宅困難者対策(名鉄 藤川駅)」 |
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部門 | 音声 |
災害種類 | 風水害 |
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グループの概要
放送部は、1984年に創部しました。 学校内の放送活動(校内放送)を展開し、地域社会を題材とした放送コンテスト等の大会向け番組制作活動を行っています。
番組制作活動の節目となったのは、2004年東海ラジオ放送主催の高等学校ラジオ作品コンクールの番組制作部門で優秀賞に選ばれ、作品が中部9県(東海ラジオ・静岡放送・信越放送・北日本放送)に放送されたことです。
今までの形式の大会は、作品を制作出品し審査を受け、作品の評価を受け終わり。創作ラジオドラマに至っては、作り話だよね!と言われて終わりですが。防災コンテストは、地域のためにアイデアを発表できる。また、役立てていただける可能性が高く継続的に取り組んでいます。
ドラマの概要
愛知県岡崎市は、平成20年8月末豪雨により尊い二人の命が奪われた災害史があります。愛知県三河地区は、日本の大動脈とも言える東海道新幹線・東海道本線・東名高速道路・国道一号線が通っています。 愛知産業大学三河高等学校の最寄り駅は、名鉄 名古屋本線【藤川駅】です。 日本の大動脈でなくても、地域のかけがえのない交通機関です。
大規模災害など、予知あるいは発生した時に、大動脈や市域の交通機関が寸断されたら、無人駅といえども大勢の帰宅困難者が見込まれます。平成26年の動きとして帰宅困難者対策の一環として岡崎市内の大学・短大と岡崎市間で協定が結ばれました。協定としての行動計画はありますが、地域や生徒レベルへの説明はありません。
電車を利用し、岡崎市外から通学する生徒達の万が一の行動がはっきりしない状況です。平成26年7月30日に開かれた防災講演会あいち【身を守る気象情報〔寺尾直樹さん〕と竜巻の話〔新野宏さん〕】を活かしたドラマ設定としました。
【竜巻被害 交通機関マヒ+スーパー台風】
ドラマの特徴
今回の作品構想を進めるにあたり、注目した要素は3点です。
- 平成26年1月8日 岡崎市役所
『岡崎市内の大学・短大と岡崎市』との間で大規模災害時を想定した災害協定の締結式。 - 日本沿岸はどこでも竜巻被害の可能性が高い。
- 避難してきた人が倒れた時の救助連鎖のあり方。
ドラマ構成
〔AED講習会編〕と〔災害編〕の2編構成
伝えたいこと
防災・減災の取り組みにAED講習を加えてみたらいかがでしょうか? AEDを実際に使われた人の後日談を聞くと使った人への配慮があまりにないとのこと。ドラマの中では周囲の人から、ねぎらいの言葉をかけるようにしました。 少子高齢化が進んでいる今、突然倒れて亡くなる人が年間6~7万人、3~5分以内に救命措置(胸骨圧迫とAED)が施されれば亡くならずにすむ多くの命があります。
災害に強い街作りの一つのピースとして、小学校からのAED講習の取り組み、人の痛みのわかる、人に優しい地域社会を目指しませんか?
自由欄
平成26年AEDを市民が扱えるようになってから、10年の歳月が流れました。地域にAEDの詳しい人が一人と、子供から大人までいざというときにAEDが活用できる人が大勢いるどちらが、突然死を減らすことになるのでしょうか。
講評
評価できる点
- 過去の災害履歴調査をはじめ、まちあるき、聞き取り調査、住民や生徒に対するアンケート調査など、綿密な地域調査がなされている。
- 作品の素材をAEDに絞り、身近な課題に対して調査で得られた具体的な事実が作品に盛り込まれており、同時にe防災マップ上にも整理(情報の可視化)され、臨場感あるリアルで想像しやすい作品である。
- 自治体の防災担当者、大学、関係協会など、様々な地域組織を対象に充実した取材活動を行い、地域連携に積極的に取り組まれている。
課題、今後に期待する点
- AEDが設置された箇所や施設が災害に見舞われた場合の危険性や安全な経路なども防災マップに提示できるとよい。
- 学校の放送部の伝統として活動を継続しながら、協力関係機関とさらに連携を強化し、地域防災力の向上に貢献できる活動の展開を期待したい。