水の自遊人しんすいせんたいアカザ隊

防災ラジオドラマコンテスト

第5回

奨励賞

グループ紹介

グループ名 水の自遊人しんすいせんたいアカザ隊
市町村 山口県防府市
グループ活動 非防災組織
防災コンテスト参加 継続
受賞歴 <e防災マップ> <防災ラジオドラマ>

作品紹介

タイトル 「地図に載せる気持ち」
部門 脚本
災害種類 地震
ファイル 脚本(PDF)

グループの概要

 山口県佐波川で活動を始めました。川遊びが好きな子ども達が校区を越えて集まりました。地域の方と活動している時、佐波川が昔暴れ川だったという話を聞きました。自分たちが遊んでいる川が暴れ川!?佐波川の違う一面も学ぼうということで、防災学習を始めました。大学の先生とジオラマを使って浸水の勉強をしたり、地域の防災訓練に浸水してくる水役で参加したり、聴覚障害者さんと防災サインを作ったり、降雨体験機を使ってみたり、砂防堰堤のジオラマを作って堰堤の働きを学んだり、水活動(水質調査・河川清掃)と並行していろいろな角度から防災を考えています。

ドラマの概要

 中学3年生になったあおいとひかる。これまで、土砂災害にあったり、そのことをきっかけに、防災サインをつくったりと、防災活動を続けています。今回は、修学旅行先での地震。ほとんど地震の経験のない子どもたち。その中でも冷静に行動したひかる。知らない場所での災害に何かできないかと考えたあおいのアイデア、観光プラス防災のマップ。まずは、自分の地域の観光プラス防災のマップをつくります。マップに載せる素材集めのための街歩き。発表の場は、地域の方もたくさん参加する文化祭。夢は、本当に役立つマップとして観光案内所などにおいてもらうことです。

ドラマの特徴

 前々回は、土砂災害にあった聴覚障がい者さんとの交流、前回は、聴覚障がい者さんと防災サインを考える。今回は、自分たちが地震を体験し感じたことをドラマにしました。登場人物もだんだん成長し、これまでの経験を活かしたシナリオになっています。地震の少ない山口県の子どもたち。修学旅行は、関東方面や北海道など山口にいれば考えられない災害が潜む場所へ行っています。自由行動の日もありますが、みな観光のことばかりで、もしもに備えることはありません。楽しいことはいいことですが、もしもの時にどう自分が動くのか、なにを目標にするのかは、事前に考え、シミュレーションしておくことはとても大切なことだと思います。修学旅行だけでなく、出かけるときには事前に周りのことを知っておくことも、旅や観光を楽しむ1つのアイテムだと伝えたいです。

講評

評価できる点

  • 日ごろの活動の特徴を活かして「防災」に「観光」を結びつけ、地域防災に新たな視点を取り入れた作品である。
  • コンテストへの継続した参加実績を活かし、作品内に2人の主人公を毎回登場させ、防災を学び、成長していくというアイディアが面白い。
  • 数回にわたる講習会や学習会を開催したり、ドラマだけでなくe防災マップを制作(同時応募)するなど、積極的な防災活動に取り組んでいる。

課題、今後に期待する点

  • 災害時の観光客や地元住民の対応に関するシーンを加えるなど、ドラマの趣旨や災害時のストーリーの具体性を工夫してほしい。
  • 観光客に向けた防災としての取り組みを進化させ、マップとシナリオの両方から、本格的な防災&観光の相乗効果を目指した活動を期待したい。