説明
概要
防災科学技術研究所が東日本大震災における災害アーカイブを行うプロジェクト「311まるごとアーカイブス」の取り組みの一環として開発した災害アーカイブデータベースです。
動作環境
PHPバージョン 5.3以上、MySQL 4 以上
※ なお、地図API(WMS, WFS)を利用する場合は、Geoserver 2.3.5以降が稼働可能な環境が必要です。
基本機能
(1)登録
コンテンツの登録
- 単一のコンテンツを登録
- 複数のコンテンツをまとめて(Zip形式で)登録
- 写真、動画、音声、文書、地図、証言・手記等があります。
- メタデータの入力(著作者、提供者、場所、日時、権利処理の有無、タグの設定など)
コンテンツはシリーズとして、セットとして扱うことができます。
(2)削除・修正
登録済みのコンテンツを削除・修正します。
コンテンツの入れ替えも行えます。
(3)コンテンツ公開承認
登録されたコンテンツの公開承認を行います。
(行えるのは運営主体管理、作業管理の権限を持つユーザ)
(4)ローカルタグ設定
ログインしている運営主体のみに有効なローカルタグを定義することができます。
(5)検索
以下の検索が行えます。
- フリーワード検索
- キーワード検索
- 時期による検索
- 場所指定による検索(住所の入力、ランドマーク、地図上に多角形を描く、コンテンツの種類を選ぶ)
(6)検索結果のダウンロード
検索の結果、表示されるコンテンツをダウンロードできます。
(7)API
他のシステムと連携するために、地図APIを含む7つのAPIを備えています。
ユーザと権限レベル
権限レベル | 行える機能 |
---|---|
システム管理者 |
|
運営主体管理者 |
|
作業管理者 |
|
作業者 |
|
一般ユーザ |
|
非ログインユーザ |
ユーザ登録されていない利用者 |
サポートフォーマット
(1)写真
- image/bmp bmp
- image/gif gif
- image/ief ief
- image/jpeg jpe jpeg jpg
- image/png png
- image/tiff tif tiff
- image/x-cmu-raster ras
- image/x-portable-anymap pnm
- image/x-portable-bitmap pbm
- image/x-portable-graymap pgm
- image/x-portable-pixmap ppm
- image/x-rgb rgb
- image/x-xbitmap xbm
- image/x-xpixmap xpm
- image/x-xwindowdump xwd
(2)動画
- video/dl dl
- video/fli fli
- video/gl gl
- video/mp4 mp4 mpg4
- video/mpeg mp2 mpe mpeg mpg
- video/quicktime mov qt
- video/x-ms-wmv wmv
- video/x-msvideo avi
- video/x-sgi-movie movie
(3)音声
- audio/basic snd
- audio/midi mid midi
- audio/mpeg mp2 mp3 mpga
- audio/ulaw au
- audio/x-aiff aif aifc aiff
- audio/x-wav wav
- audio/x-ms-wax wax
- audio/x-ms-wma wma
(4)文章
- フォーマット指定なし
(5)地図
- 外部地図サービスのURL(WMS URLなど)
- GISデータ(ベクターデータ、ラスタデータなど)
(6)証言・手記
- 動画と同じ
API
(1)検索API
コンテンツの時期や場所、タグなどを指定して検索を行い、該当するコンテンツ一覧を取得する。
(2)タグAPI
システム全体及び特定のコンテンツホルダーで定義されたタグの一覧を取得する。タグには2階層あり、検索に使用できるのはLevel2のタグのみである。
(3)コンテンツホルダーAPI
コンテンツホルダーの一覧を取得する。
(4)詳細情報API
コンテンツの識別子を指定してそのコンテンツの詳細情報を取得する。
(5)シリーズAPI
コンテンツホルダーを指定して、そのシリーズ一覧を取得する。また、シリーズを指定してそこに属するコンテンツ一覧を取得する。
(6)ハーベストAPI
コンテンツを一括して取得し、利用側システムに蓄積して使用するためのAPIである。現在登録されているコンテンツの一覧と過去登録されていたが削除されたコンテンツの一覧を取得することができる。また、日時を指定してそれ以降に登録・編集・削除されたコンテンツの一覧を取得することができる。
(7)地図情報API(WMS,WFS)
コンテンツの時期や場所、タグなどを指定して検索を行い、該当するコンテンツを地理データとして取得する。結果の取得はWMSおよびWFSによる。検索条件を一切指定せず、登録されているコンテンツ全てを表示することも可能である。