江戸川台西自治会が6月22日に実施した防災避難訓練の概要を、7月8日に掲載しましたが、この度、同自治会から訓練成果をいただきましたので、これをあらためて掲載します。
江戸川台西自治会防災避難訓練実施成果
台風4号の影響が懸念されましたが、夜来の雨も上がり6月22日(土)防災避難訓練を無事に終えることが出来ました。
1 今回の避難訓練の目的は
① 要援護者に対する安否確認
② 災害緊急避難時の避難場所(近隣公園)、避難所(北部中学校)及び避難径
路の確認。
緊急避難場所の一つ12号公園
③ 災害緊急用食糧等の備蓄奨励に重点を置きました。
この訓練の実施に当たり、平成23年3月11日の東日本大震災を契機とした防災意識のアンケート調査を24年8月に実施した結果上記項目を訓練目的に決めました。その根拠は、
① 災害時に自治会や近隣住民による「安否確認」や「救援」「救護」を希望する。 37.9%
② 避難場所、避難所を決めておらず、どこか知らない。 36.9%
③ 食料の備蓄が不十分か全く不十分。 74.9%
とのアンケート結果を踏まえたものです。
◎ 特に要援護者への対応等については、個人情報の保護の観点から慎重に議論を重ねた結果「社会生活において他人の個人情報を扱う必然性があり、特に災害時にはその情報を共有し、その有用性に配慮しつつ個人情報の保護とのバランスをとる」との見解に至り「誰が、誰を、どのように支援するのか」を各ブロック単位で定め、安否確認を行いました。
2 訓練内容は参加総数554人で、西自治会1270世帯に対し、単位は異なりますが、参加率43.6%でした。
また、要援護者安否確認状況は、要援護者124名内要確認対象者は115人、確認完了者111人、確認率96.5%でした。
訓練は午前10時15分に各丁目に点在する6箇所の避難場所を、各副本部長(各副会長)の誘導により出発、逐次避難場所(北部中学)に到着。
各丁目ごとに定められた場所で避難者名簿に氏名を記入(登録)し、試食用アルファ米を受け取った後、逐次市役所 井上透市民生活部長の防災に関する講話があり、11時に終了。
一旦解散後11時30分から西自治会館にて自由参加の住民約60人と防災についての意見交換会を開催いたしました。市役所から市民生活部コミュニティ課長 今井隆明氏、防災危機管理係長 石川和男氏、健康福祉部社会福祉対策室長 豊島重行氏の出席を頂き、避難場所の収容態勢、食糧備蓄準備態勢等について質疑応答が行われました。
3 締め括りとして、訓練全体の流れとしては予定時間内に終了する事が出来ましたが、部分的には混乱もあり課題を残す訓練であったと思います。
例えば、避難所における避難者の整理誘導に手を拱いた為混乱を招き、報告活動が全く機能せず、又、市役所の井上生活部長の講話がスムーズに進行できない等の事態が発生しました。
一方地元消防団22分団消防車に自治会事務員が乗車し、前日夕刻、当日早朝
一方地元消防団22分団消防車に自治会事務員が乗車し、前日夕刻、当日早朝
の訓練実施の広報活動もあり、554人もの参加を得たことは大きな成果であったと思います。
別途反省会を開催し、課題を明確にし今後の訓練に役立てる事が肝要であると考えています。
又、南海トラフ巨大地震発生が懸念されている昨今、訓練を通して防災意識の持続を促すことも自治会の大きな施策だと考えています。
今回は避難所までの訓練に止めましたが、今後は避難所の運営管理の訓練が急務だと考えます。即ち避難所マニュアルの作成を急がなければなりません。同一避難所利用の自治会団体等横断的な会合を開き、早期の具体的行動をスタートされるよう切に要望致します。
丁目 | 避難者 | 要援護者 | 内訪問 | 安否確認者 | 安否確認者 | 訪問不要者 |
1 | 104 | 34 | 28 | 28 | 0 | 6 |
2 | 120 | 31 | 31 | 31 | 0 | 0 |
3 | 88 | 22 | 21 | 21 | 0 | 1 |
4 | 135 | 25 | 24 | 20 | 4 | 1 |
中・富士 | 107 | 12 | 11 | 11 | 0 | 1 |
合計 | 554 | 124 | 115 | 111 | 4 | 9 |
最後に市長、北部中学校長はじめ関係部署各位のご協力に心から感謝を申し上げ報告といたします。
以上