1 本防災訓練の位置付け
流山市立東部中学校(岡林秀樹校長)が、千葉県教育委員会の「命の大切さを考える防災教育公開事業」の「避難所対応」のモデル校として指定を受けて実施したものです。
2 命の大切さを考える防災教育公開事業の目的
学校が行う防災に関する事業を地域と連携して行い、また、公開することで、災害や防災に対する両者の意識や取組を近づけることを目的としています。同時に、自助・共助の意識の下に適確に行動できる人材を育成し、災害に強い学校とまちづくりに役立てることを目的としています。(千葉県教育委員会のHPから抜粋)
3 訓練実施までの経緯
東部中学校は、平成25年早々、千葉県教育委員会から、モデル校としての指定を受けて以来、地域住民の代表である東部地区自治会連合協議会(石川隆司会長)をはじめとして、24自治会、社会福祉協議会、民生児童委員協議会、第6方面消防団、流山市教育委員会及び流山市関係各課等と協議を開始し、平成25年9月14日(土)の訓練当日まで、数度にわたる協議や準備を重ねてきました。
4 訓練の概要
訓練の内容としては、各自治会のリードで地域住民による学校までの避難路体験、学校における生徒による避難者カードリストの作成、仮設トイレの組み立て、救急法、消火活動等、避難所の運営に必要とする12の分野に及びました。この中には、段ボール紙を用いた簡易トイレ、仮設ベッドや間仕切りの作成、車椅子とアイマスクを組み合せた体験、一斗缶を用いた簡易かまどの作成、ハイゼックス袋を用いた炊飯、ロープワーク等々、校長先生はじめ学校職員等の創意と熱意に溢れる内容で一杯でした。
実施に際しては、普段の授業では受け身となることが多い約600名の生徒が中心となり、約300名の地域住民をリードしながら進みました。
5 訓練の成果・教訓等
流山市において、学校と地域が一体となった防災訓練を、こういった規模や内容で実施するのは初めてのことであり、岡林校長先生をはじめ、学校や地域の関係者は、一方ならぬご苦心があったものと思います。
こうした機会が無ければ会うことも無かったであろう、祖父母と孫ほどにも年が離れた地域住民と生徒が、一斗缶や段ボールを囲み、協力しながら作業したことだけでも大きな成果です。そして、本訓練に参加された生徒、職員、地域住民の皆様は、それ以外にも、大変貴重な様々な経験をされた訳ですが、それだけで終わることなく、他の学校や地域にも普及すべき幾多の成果・教訓等を得て、モデル校としての大役を果たされたものと思います。
学校は、訓練直後に地域と共に反省会を実施しており、近々、詳細な成果・教訓等がまとめられるものと思います。
6 今後の反映
本訓練で得られた貴重な成果・教訓等を他校や他の地域に普及、更に発展させ、災害に強い学校とまちづくりに生かしていくことが必要だと強く感じました。
段ボールの間仕切りの中で反省会です。
役立つことたくさん学ぶことができました。
先生、ありがとうございました。
生徒の皆様、ありがとうございました。
地域の皆様、ありがとうございました。
以上、鈴木が担当しました。
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